---
title: "ゴミ箱"
description: "リビジョンログに支えられたソフト削除、同一性を保つ復元、そして完全消去。"
---

# ゴミ箱

ゴミ箱はデータの安全網です。削除したノートは永久に消えるのではなく、一覧に移り、そこから復元することも完全に消し去ることもできます。その内部実装は独立したストアではなく、[リビジョンログ](/docs/concepts/versioning/)の上に構築された**ビュー**です。ノートの最新リビジョンが削除であるとき、そのノートは「ゴミ箱にある」とみなされます。その上に保存や復元を行えば、最新リビジョンが削除以外のものに変わり、ノートは自動的にゴミ箱から出ます。

このアプローチからは嬉しい性質が自然に導かれます。Notarium を**経由せず**に削除されたノート、たとえばファイルシステム上で `rm` コマンドによって消されたノートさえ復元できるのです。ログはそうした削除も捕捉します。

## ひとつに統合されたゴミ箱

ゴミ箱は削除されたものすべてを収める単一の場所です。個々のノートも、[スペース](/docs/concepts/spaces-and-projects/)まるごとも同じ場所に入ります。インターフェース上ではフィルタータブ **All / Notes / Spaces** として現れ、常に表示される共通の検索を備えています。その裏側の仕組みは異なりますが、あなたにとっては単一の **Trash** です。

- **ノート**は元のスペースに復元されます。
- **スペース**は、そのゴミ箱と履歴もすべて含めてまるごと復元されます。

ノート一覧はサーバー側で処理されます。ページネーションとタイトル検索は数千件規模までスケールします。各行には、誰がいつそのノートを削除したかが表示され、外部からの削除は別途フラグが立ちます。

## 復元

復元は**ノートの同一性を保ちます**。つまり、同じ安定した識別子(`notarium-id`)がそのまま維持され、それに伴って被リンクと履歴も引き継がれます。

- ノートは、最後に判明していたパスの元のフォルダに戻ります。
- ユーザー定義の slug と過去の名前のエイリアスが復元されるため、被リンク `[[古い名前]]` が壊れたリンクになるのではなく、再び正しく解決されます。
- 「復元」リビジョンがログに書き込まれます。

> [!warning] 復元は生きているノートを上書きしない
> 復元先のパスに別のノートがすでに現れている場合、復元はエラーで失敗し、既存のファイルには手を触れません。競合は手作業で解消してください。

復元は、ノートを1件ずつ(行内のボタンで)行うことも、まとめて一括で行うこともできます。一括の場合は下部バーのマルチセレクト、または **Select all N** を使います。

## 完全削除

完全消去(**Delete N forever**)は、ノートの履歴全体とそれに紐づくデータを不可逆に消去します。これは明示的な操作、すなわち行の選択または **Select all N** によってのみ起動します。何も選択していなければ、下部バーは消去を提示しません。

> [!danger] 消去は取り消せない
> 完全削除の後はノートを復元できません。すべてのリビジョンと内容が消去されます。ソフト削除は取り消せますが、完全消去は取り消せません。

ゴミ箱には(N 日後の)自動スケジュール消去はありません。あるのはユーザーによる明示的な操作だけです。

## 境界

- 復元可能性はリビジョンログに依存します。メタデータデータベースがない場合、履歴はプロセスの稼働中しか残りません。ゴミ箱は次の再起動まで利用でき、その後はエラーもなく消えます。
- 削除されたノートの本文が一度も Notarium を通過しておらず、削除時にも読み取れなかった場合、そのノートはゴミ箱に表示されますが、復元不可としてフラグが立ちます。こうして、ノートを黙って失う代わりに、境界がその場で見えるようになっています。

削除されたノートは、いつものようにそのリンクから開けます。**In the trash** バナーの下に読み取り専用モードで開き、復元と完全削除のボタンが付いています。
